虹色の騎士団

「お母さんかお父さんは?」

「…いない。」

居ない………?

「死んだ。」

「え………。」

その時カイリが鉢植えに触ろうと手を伸ばして来て、
偶然オレの手を掴む…。

その瞬間…………

カイリから黄色い光が稲妻のようにほとばしり、

オレとカイリの身体を包んだ………。

まさか…こいつ…!!

全員がオレ達の方に走って来て、驚き、ただ見守っている…。

「……おとうさん。」

オレの手を掴んだまま、微笑むカイリの髪の色が

黄色に染まり…瞳も同じ色になる。

「雷黄の騎士…。」

凛が呟く……。

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