虹色の騎士団
強く言われ慌てて横を向くと、
凛が湯船から上がる音が聞こえた。

「まだか?」

「…まだ。」

今度はオレが手探りで、湯船に浸かる。

「いいぞ。」

言われてようやく顔の向きを戻すと、

凛が膝の上でカイリを横抱きにして、
斜めになった頭にゆっくりとシャワーをかけてやっていた。

「顔にいきなり水がかかると、嫌がるらしいんだ…。」

「へー!
お前、凄いじゃん!!!」

感心してると、ふっ…と笑う。

「肉体の年齢を戻す前の事だけど……。

普段、お前の事を風呂に入れてたのは彼方さんなんだ。

だけど、覚えておいて損は無い。なんて言われて…。

何回か…お前の事、俺が風呂に入れたんだ。」

「へー……。」

いくら記憶の覚醒したからって、そんな事まで覚えてる訳もないよな…。


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