虹色の騎士団
「日向…本当の彼を…!

彼は…俺達の……!!」

真宵の顔が完全に闇に飲み込まれていくのを、

カイリの腕に抱かれながら、虚ろに見つめる…。

「…本当は、お前の力を奪う気なんてないんだよ…?

…だから、考える事なんてしなくていい…。

ここにいれば、
私がお前の事を
災厄から…
守ってやれるから…。

ずっとそれを望んでいた……。」

顎に手が伸びてきて、顔の位置を戻されると…

カイリは何故か悲しそうな顔をしていた。

「私を見てくれ…

私はここにいる…。

誰にも目を向けられる事なく…

乙女すら私を見つける事なく…

ずっと1人で、ここに居たんだ…」

ずっと…ここに…?

その時…、誰かに服の裾を引っ張られて…

オレは自分の服の裾を見た。


…小さな手…

この手は……

誰の手だっけ…?


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