虹色の騎士団
「…同じ騎士の力を持つ真宵を傷付けた事…

許される事ではない…。」

真宵の身体が光に包まれ、ふ…っと消える。


「真宵…!!」

伸ばしかけたオレの手を虚夢の力が握り、両手で包む。

「彼の魂は肉体に戻り、
…傷も癒え、目を覚ます……。」

「真宵…助かる…のか…」

虚夢の力は、静かに微笑み、
くるり…とオレに背中を向けた。

「さあ…貴方も目覚めなければ……。

虚ろの刻は今、溶けて…

…夢の終わりがやってくる……。」

白い光が段々強くなり、その光と周りの闇が混じりあう。

虚夢の力の背中が、段々と薄くぼやけていく…。



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