虹色の騎士団
い、いきなり真面目になるんだ…。

真宵の切り替えの早さに慌てつつ、
オレも目を閉じた。

少しすると自分の身体の中に、
真宵の柔らかく、細い手が入り込んでくるイメージが頭の中に広がる。

身体の中を、そっ…と探られて…。

ちょっと気持ち悪くなってくるけど…

大丈夫…真宵はオレを傷つけたりは絶対しない。

やがて手は、オレの身体の奥深くにある小さな部屋にたどり着き…

扉の鍵を開けようとしている。

「う………。」

オレは小さく呻く。

そこは…駄目だ…。
入ってくるな…!!

オレとは違う『誰か』の声が頭の中で響く…。


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