虹色の騎士団
あー…………

なるほど………。

先生が、台所で兄貴の首に吸い付いてたのも、

オレにキスしてきたのも、

そーゆー訳かー。

…………?

「………因みに、それが必要なのって、

先生だけだよな?」

「話を聞いていなかったのか……?

凛は、俺達の、と言ったはずだ。」

オレは、
勢いよく首を後ろに回し、
凛を見た。

………凛は真っ赤になって俯いてる。

「まさか…
お前も、

兄貴とか、

…先生と…?」

「ひ…ひ…必要な時は
どうしようもないだろっ!!!

学校で、いきなり
騎士の姿になったら
困るんだし……っ!」


「マジ……?」


「そそそりゃ、俺だって

香澄さんは、ともかく!!

出来るなら、

彼方さんとは……!」


香澄さんは、ともかく…って言い方も

この場合、どうかと……。

「私の方こそ、『出来る事なら』願い下げだ…。

馬鹿真面目に興味はない。」

先生が、しらっ…と口にするけど、

真っ赤になって焦りまくる凛には聞こえてないようだ。


生真面目な凛と、

変態鬼畜な先生との

キスシーン……。


ち、ちょっと想像出来ない……。


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