真逆な双子と恋愛三角関係




だけど秀の

「名前知らない」

の一言でその場が凍りつく。



さすがにリコも唖然とした顔で
なにも言葉がでないみたい。


秀の周りにいた男子やリコは口をぽっかり開けて秀を見ているけど
私の口は閉じているし口角まで上がってしまっている。


だってなんだかリコがいい気味で。

笑ってしまいそうな顔に必死に力を入れて真顔をたもつ。


「お前はリン!」

秀は私を指差しながらそう言う。


ちゃんと覚えててくれたのが嬉しくて

ニコッと笑って頷いた。


「おまえは…」

秀はリコの名前を必死に思い出そうとするけど浮かばないみたい。

「…リコ」

低い声で自分の名前をいうリコ。

いつものリコなら笑って
「もう、リコだよ〜!
忘れたの?」

なんて言ってそうだけど
今回は一言だけ低い声でそう言うだけだった。


初めて人に名前を忘れられたんだろう。

学級で自己紹介した後からは
みんながリコの名前を覚えていたから
こんなのが初めてだったんだろうな。


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