真逆な双子と恋愛三角関係




「あ、そうだ。
2人っていつの間に友達になったの?」


リコにそう聞かれて秀は


「んー忘れた」


と言う。




わ、忘れた…?


その言葉は結構傷ついた。



私にとって秀は

初めての友達。



でも秀にとっては

これまでにできた友達の一人なんだ。




私と秀の差は大きくて。


私にとって初めてのことは

秀にとってこれまでに「男友達」としてきたことに過ぎないんだ。



私は秀にとって「男友達」に過ぎない。


だから気軽に相合傘も出来て

気軽にこうやってご飯を食べられるんだ。




悔しい。

秀にとっての1番になりたい。



友達じゃ嫌だ。




だって私は…



秀に恋をしてしまったんだ。





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