Sweet Lover
響哉さんは立ち上がって携帯を受け取り、不安そうな私の頭をふわりと撫でてくれた。
「はい」
柔らかい声は、直後、緊張を帯びたものに変わる。
「……そうなんですか」
響哉さんはテレビのリモコンを取り上げて、スイッチをつけた。
朝の情報番組の時間帯。
ワイドショーともニュースともつかない、明るい番組は、今、芸能ニュースの時間だった。
「……残念ながら、映像はまだ入ってきてないようですが、近々記者会見を行うという噂もあるようです」
アナウンサーの声をバックに、流れている映像は映画のワンシーン。
「はい」
柔らかい声は、直後、緊張を帯びたものに変わる。
「……そうなんですか」
響哉さんはテレビのリモコンを取り上げて、スイッチをつけた。
朝の情報番組の時間帯。
ワイドショーともニュースともつかない、明るい番組は、今、芸能ニュースの時間だった。
「……残念ながら、映像はまだ入ってきてないようですが、近々記者会見を行うという噂もあるようです」
アナウンサーの声をバックに、流れている映像は映画のワンシーン。