Sweet Lover
「好きな仕事をどれだけ夢見てその職業についたとしても、本当に好きな仕事が出来るのはほんの一部。
 それをするために9割以上嫌な仕事をしなければいけないものさ。
 その逆に、嫌な仕事を選んだとしても、その中に必ず『好きな仕事』が入っているものだよ。
 ――ってね」

響哉さんは懐かしそうな目でそう言った。

「もちろん、当時は詭弁だと思ったね。
 俺をそうやってここに繋ぎとめたいだけだろう、なんてさ。
 でも、やっぱり年長者の言うことは聞くものだ。
 実際、純粋に俳優業がやりたくても、それ以外にやらなきゃいけないことの方が多すぎる」
< 409 / 746 >

この作品をシェア

pagetop