Sweet Lover
「恋愛に性別が関係ないヤツが、年齢は気にするっておかしくない?」

響哉さんの言葉に、先生は肩をそびやかすだけで、もう何も言わなかった。

「響哉さん、お仕事頑張ってね」

目的地に着く寸前、私がそう言うと響哉さんは振り向いて笑顔を見せてくれた。

「マーサも一緒に来る?」

「たまには勉強させてやれ」

先生が呆れ気味に言う。

「そんなの、いつだって俺が懇切丁寧に、手取り足取り教えてやるからいいの」

ねぇ、マーサ、と。
響哉さんが魅惑的に微笑んで、手を伸ばしてきた。

いつもとは違う、たくさんの指輪で飾られた手を、私は誘われるがままに掴む。
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