Sweet Lover
響哉さんは行き先を告げる。

「ちょうど通り道、だろ?」

「違うな」

当たり前のように言い切る響哉さんに対し、先生は間髪入れず否定した。

「じゃあ早く出発しないと、遅刻だな」

佐伯先生は呆れ顔で響哉さんを見て、仕方なく車を発進させた。

「……真朝ちゃん。
 こんな自己中男とは、一日も早く別れたほうが、幸せへの近道ってもんだよ」

先生は煙草に火をつけながら、そう言った。

「そう言って、my honeyを口説くのは止めてくれる?」

響哉さんは外の景色を眺めながら、そう呟いた。

けほけほと、先生がむせる。

「誰が娘ほど年の離れた子を口説くかっ。
 俺はてめーと違ってロリコンじゃねぇんだよ。
 覚えとけ」
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