LOVE SICK
「るうが見たのは、間違いなく俺の子供だ」
「……」
「けど今は結婚もしてないし。恋人もいない。それは事実。黙っていたのは悪かった。けど、嘘は吐いてないよ……」
「じゃあ、でも……なんで……結婚しないって……」
私は必死で言葉を投げかけるけれど、空回りしている気がして仕方が無い。
上滑りりしている気がして仕方が無い。
自分の気持ちにも、祐さんの想いにも、敵う言葉である気がしない……
そんなあさはかにしか聴こえない私の言葉に、祐さんは自嘲気味に少しだけ口角を上げた。
「彼女の、浮気で別れたんだ。子供もいたのにな……」
「……」
「今も養育費を払ってる。そういう約束だから」
「どうして……」
祐さんから見たら私はどれだけ子供に見えるだろうか。
実際一回りも年下の私は彼には幼く見えただろう。
それでもその話の矛盾に気がつかない程にバカじゃない。
彼女の浮気が原因で離婚をして、親権は彼女にあって、それで彼が養育費を払っている。
普通に考えれば彼女の慰謝料と祐さんが支払う養育費で相殺だ。
相殺できなかったとしても、祐さんが負担になる程の額にはならない筈だ。
彼女が祐さんを傷付けて別れたのなら、どうしてこの人がそんな約束を守らなければいけないの?
そんなバカな話はないじゃないかと思い彼を見れば、真剣なその表情に何も言えなくなった。
「あの子は、俺の子供だ。娘を愛してるんだ」
「……」
そう言い切った彼に、揺らぎは見られない。
「俺たちの身勝手で、あの子は傷ついたんだ」
理屈じゃないんだ。
そんな簡単にお金で割り切れる話ではないんだ。
そうだ。私はあの日確かに目にした。
彼は、本当に優しい瞳で少女を見つめていた。
何も知らない私でも一目で分かった。
『少女はこの男性に愛されている』
「……」
「けど今は結婚もしてないし。恋人もいない。それは事実。黙っていたのは悪かった。けど、嘘は吐いてないよ……」
「じゃあ、でも……なんで……結婚しないって……」
私は必死で言葉を投げかけるけれど、空回りしている気がして仕方が無い。
上滑りりしている気がして仕方が無い。
自分の気持ちにも、祐さんの想いにも、敵う言葉である気がしない……
そんなあさはかにしか聴こえない私の言葉に、祐さんは自嘲気味に少しだけ口角を上げた。
「彼女の、浮気で別れたんだ。子供もいたのにな……」
「……」
「今も養育費を払ってる。そういう約束だから」
「どうして……」
祐さんから見たら私はどれだけ子供に見えるだろうか。
実際一回りも年下の私は彼には幼く見えただろう。
それでもその話の矛盾に気がつかない程にバカじゃない。
彼女の浮気が原因で離婚をして、親権は彼女にあって、それで彼が養育費を払っている。
普通に考えれば彼女の慰謝料と祐さんが支払う養育費で相殺だ。
相殺できなかったとしても、祐さんが負担になる程の額にはならない筈だ。
彼女が祐さんを傷付けて別れたのなら、どうしてこの人がそんな約束を守らなければいけないの?
そんなバカな話はないじゃないかと思い彼を見れば、真剣なその表情に何も言えなくなった。
「あの子は、俺の子供だ。娘を愛してるんだ」
「……」
そう言い切った彼に、揺らぎは見られない。
「俺たちの身勝手で、あの子は傷ついたんだ」
理屈じゃないんだ。
そんな簡単にお金で割り切れる話ではないんだ。
そうだ。私はあの日確かに目にした。
彼は、本当に優しい瞳で少女を見つめていた。
何も知らない私でも一目で分かった。
『少女はこの男性に愛されている』