LOVE SICK
「私今、仕事楽しいです」
石野さんとのことが好転して以来、他の仕事も何故か劇的に好転した。
何故か彼女以外の派遣スタッフの子からも他の社員からも、頼られることが増えた。
仕事が忙しい時は煩わしく思う事も無いわけじゃないけれど、認められたみたいで嬉しかった。
「彼とも、すごく良い関係が築けてると思います」
私が祐さんに出会えたのは、この会社に来たからだ。
この会社に来て、通勤途中のカフェに寄るようになったから。
そして、傷ついていた私でなければ、あんな間違いを犯すことは無かっただろう。
祐さんはきっと、すれ違うだけの人だった……
「あの日、斎木さんに声を掛けてもらえなかったら、私はここにはいませんでした」
前職で、疲れて自棄になっていた私を、斎木さんが見つけてくれた。
――うちに来いよ。
そう言って、救い上げてくれた。
だから今、幸せなの。
私は多分、斎木さんを嫌いにはならない。
少なくとも、今幸せだと思える限り……
微笑んだ私に、斎木さんはただただ驚いている。
その表情は年上の男の人なのに、可愛いらしくも見えた。
ああ。どうしようも無い男だと思うけど、私この人のこと好きだったんだな。
とても、盲目的に好きだった。
情けない所も、嫌いな所も、ダメな所も、最低な所も沢山あって、それを知ってて。
それでも好きだったんだな。
好きになりすぎて、この人の嫌な部分に気が付いていないふりをしていた。
私は全部、知っていた筈なのに……
私、この人のどこを見ていたんだろう。
今ならこの人の気持ちが分かる様な気がするのに。
嘘を吐いているとか、ふざけているとか、疲れているとか、多分……本音だとか……
分かる気がするのに……
目を逸らしていたあの頃は、何も分からなかったな。
でも……
石野さんとのことが好転して以来、他の仕事も何故か劇的に好転した。
何故か彼女以外の派遣スタッフの子からも他の社員からも、頼られることが増えた。
仕事が忙しい時は煩わしく思う事も無いわけじゃないけれど、認められたみたいで嬉しかった。
「彼とも、すごく良い関係が築けてると思います」
私が祐さんに出会えたのは、この会社に来たからだ。
この会社に来て、通勤途中のカフェに寄るようになったから。
そして、傷ついていた私でなければ、あんな間違いを犯すことは無かっただろう。
祐さんはきっと、すれ違うだけの人だった……
「あの日、斎木さんに声を掛けてもらえなかったら、私はここにはいませんでした」
前職で、疲れて自棄になっていた私を、斎木さんが見つけてくれた。
――うちに来いよ。
そう言って、救い上げてくれた。
だから今、幸せなの。
私は多分、斎木さんを嫌いにはならない。
少なくとも、今幸せだと思える限り……
微笑んだ私に、斎木さんはただただ驚いている。
その表情は年上の男の人なのに、可愛いらしくも見えた。
ああ。どうしようも無い男だと思うけど、私この人のこと好きだったんだな。
とても、盲目的に好きだった。
情けない所も、嫌いな所も、ダメな所も、最低な所も沢山あって、それを知ってて。
それでも好きだったんだな。
好きになりすぎて、この人の嫌な部分に気が付いていないふりをしていた。
私は全部、知っていた筈なのに……
私、この人のどこを見ていたんだろう。
今ならこの人の気持ちが分かる様な気がするのに。
嘘を吐いているとか、ふざけているとか、疲れているとか、多分……本音だとか……
分かる気がするのに……
目を逸らしていたあの頃は、何も分からなかったな。
でも……