LOVE SICK
―――――――――――
to:柏原 祐
title:no title
私も今終わりました。
お時間あれば、是非。
ポケットの中に何故か
お金が入ってるんです。
気になって仕方が無い
んです。
―――――――――――
誘惑に、負けてメール送信をした。
彼からの了解の返事を待ってしまう。
一夜のはずみの筈なのに……
そんな女に度々誘われるなんて堪ったもんじゃないだろう。
それでも、これでおしまいだ。
これで話してお金を返して、それで終わり。
また次からは、朝時々隣に座る知らない人に戻るんだ。
まあ、顔見知りになった訳だから、顔を見れば会釈くらいするかもしれない。
けどそれだけの人に戻るんだ。
丁度いいから、もう一回くらいご飯に付き合ってもらっても罰は当たらないだろう。
そうしてエレベーターに乗り込めば、1階に辿り着く前にメールが鳴った。
了解だけの、素っ気ないメール。
きっと仕事用のアドレスだろう。
一々メールの最後に自分の名前が入ってる。
男の人らしい飾り気の無いメールに、次メールをする事がもしあればゴテゴテの可愛いメールで返してみようかなんてありもしない事を考えて、少しだけ笑った。
to:柏原 祐
title:no title
私も今終わりました。
お時間あれば、是非。
ポケットの中に何故か
お金が入ってるんです。
気になって仕方が無い
んです。
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誘惑に、負けてメール送信をした。
彼からの了解の返事を待ってしまう。
一夜のはずみの筈なのに……
そんな女に度々誘われるなんて堪ったもんじゃないだろう。
それでも、これでおしまいだ。
これで話してお金を返して、それで終わり。
また次からは、朝時々隣に座る知らない人に戻るんだ。
まあ、顔見知りになった訳だから、顔を見れば会釈くらいするかもしれない。
けどそれだけの人に戻るんだ。
丁度いいから、もう一回くらいご飯に付き合ってもらっても罰は当たらないだろう。
そうしてエレベーターに乗り込めば、1階に辿り着く前にメールが鳴った。
了解だけの、素っ気ないメール。
きっと仕事用のアドレスだろう。
一々メールの最後に自分の名前が入ってる。
男の人らしい飾り気の無いメールに、次メールをする事がもしあればゴテゴテの可愛いメールで返してみようかなんてありもしない事を考えて、少しだけ笑った。