LOVE SICK
“一度ヤると男はそういう目でしか見ないよ”

そんなセリフを聞いたのは、多分短大に通っていた頃。
その時は理解できなかったり、憤慨したり、やっぱりかとどこか諦めにも似た納得をしたりしたと思う。

けれど今、私が感じているのは“共感”だ。

それは、女も一緒なんじゃないかな。という“共感”

私だけ、なのかな……

なんだか妙に寂しくなって。
一人でこのまま帰りたくなくて……

もう一度あの温もりに触れたいだなんて、バカだろうか。

私だって、別に付き合いたいと思ってる訳じゃない。
別に、好きな訳じゃない。

それなのに……


「るう……」

「かしわ、ばらさん……?」

「……名前で、呼んでくれない?」


この瞳に見つめられて、この声で名前を呼ばれて、それだけで逆らえなくなる程に、私の欲求は本能に忠実だ。

この声は、麻酔みたい……
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