地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
職員室で担任に聞いてみた。


「ブライアン?あぁ、彼は帰ったよ」



耳からティッシュが出ている担任のボブが言った。



どうやらブライアンは、勤務時間が終わるとそそくさと帰って次の仕事をするらしい。



「どうしようか、コレ。」



「知らない会社じゃないんだし、持って行こうぜ」



はぁ、わかってはいたけど
宇崎って変なところで真面目なんだよねぇ。


考え方を曲げようともしないからたぶん、コイツは鉄でできているんだ。



私は、近くにあった磁石を宇崎の顔に当てた。




「お前、何してるの?」




「いや、磁石が引っつかないかと思って。」




「俺、鉄人じゃねえんだけど。」
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