地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
思いながら扉によしかかった。

これまで様々な事件を解決してきた助手の宇崎。


「そうか、いなくなるのか。」


宇崎のおかげで解決できた事件は多い。


宇崎がいなくても何とかなるかな?


宇崎がいないと、私は…どうやっていこう。


「名前、変わるのか?」


よく考えたら私は宇崎のことを何も知らない。

宇崎は、宇崎で、下の名前はない。

好きな食べ物は私がいただくし、

あえて言うなら好きな…


「俺の名前さ、宇西になるんだ。」
 

私は何も言わなかった。


「引っ越し頑張れよ。」


と元気そうな声で言う私。


するとどうだろう、目から涙がぽろぽろとこぼれてきた。


「どした?どした?」


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