恋音。
クラス


高校二年生。

一年生の頃仲の良かった子達と離ればなれになってしまった私 篠前里音 -シノサキリネ-は絶望に満ち溢れていた。

なんで私だけ違うの…、どうして…。

クラスの印象は うるさい の一言。

学年で一番やんちゃだと言われる男の子がいる時点でこのクラスに平和が訪れることはまず無いだろうと覚悟した。

顔は知ってるけど名前は知らないという子ばかり
友達が出来る、などという自信は全くなく私の高校生活はぼっちか。なんて諦めていた。

先生恨む、どうして私だけ別々にしたの。


この頃はほんとに学校に行きたくなくて、辞めたいなんて言ってた。


私の席は窓側から二列目の一番前の席で周りは男の子ばかり
唯一後ろの席だけが女の子だったんだけどその子の印象は わがまま 。

私の苦手なタイプだ…

そう思ったからその子と話した記憶は全くない。

私本当にこのクラスで大丈夫かな…、いや大丈夫じゃないよ、もうやめちゃいたいくらいつまらなそうなんだよ…。

そう思ってた、けどある日女の子が話しかけてきて

「里音ちゃんだよね、うちのこと覚えてる?」

そう声をかけてきてくれたのは野村葵葉-ノムラアオバ-ちゃん。






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