愛してると囁いて【短編】
そうなんです。

好きな人なんていません。


さっきの話は根も葉も無い嘘っぱち。


この嘘は俺なりの女避けだ。


女の子はいつでも大歓迎なのだが、いつも引っ付きまわされてたら誰だって疲れる。

中には俺の好きな人を聞き出そうとしつこい人もいたが、これは個人秘密だと言ってごまかしてきた。


そして、今日もこの嘘が役に立つ。





















しばらく話した後、女の子は淋しげにとぼとぼと来た道を帰っていった。


あーー!楽しかった!!


俺って罪な男だな♪



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