WILL ~あなたの願い、叶えます~
「はぁあ!? それでなんの弁明も聞かずにケンカ別れしちゃったの!?」

職場に着いて、売り場用のユニフォームであるポロシャツ、チノパンに着替える、更衣室。

ケータイ番号が変わった経緯を説明すると、部屋の外まで響き渡る大声をあげたのはテニスコーナー担当の麻里ちゃんだ。

「はは」

乾いた笑いで話を誤魔化し、それよりも消えてしまった麻里ちゃんの連絡先を取り戻したいんですけど。

「笑ってる場合? ちゃんと仲直りしなよ!」

「や、もういいよ。てか、何で私から歩み寄らなきゃなんないの? 仲直りの意思があるなら当然向こうから来るべきでしょ」

呆れる麻里ちゃんにひらひらと手を振り、それでも……。
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