愛してるの代わりに



その瞬間、部屋に呼び出しのベルが鳴り響いた。

「店員さんに言ってタグものけておいてもらってるから、すぐに着けられるよ」

グッ、と親指を立て未来が満足そうに微笑む。

「とりあえず私は宮脇がチェックインした別の部屋に今日は泊まるから。明日の朝は仕度ができたら連絡して」

「で、でも未来ちゃん……!」

「大丈夫よ。宮脇なら絶対雛子を泣かすようなことはしない。私はそう信じてるから」

ね? と優しく微笑んで、未来が部屋を出て行った。




入れ替わりに慎吾が入ってきて、少しだけ気まずそうな笑顔を向ける。

「びっくりさせたな。ごめん」

思わず首を横に振る。

「本当は、慎くんの時間の許す限り一緒にいたかったから……だから、すごくびっくりしたけど、嬉しい」

「よかった」

ほっとしたような慎吾の笑顔に、素直に気持ちをぶつけてよかったなと安堵の気持ちが広がる。

フワフワとしたソファに腰をかけると、慎吾も隣に腰を下ろした。

途端に腰に手を回され、キュッ、と抱きしめられる。




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