愛してるの代わりに
「ねぇ、絶対に何か隠してるでしょ?」
頬をプクリと膨らませて抗議すると、ようやく降参した未来が口を開いた。
「ごめん。宮脇から雛子にサプライズしたいって言われて協力してたの」
「慎くんに?」
「そう。最初に旅行に行く計画立ててたときに、私が最初に電話出たでしょ? そのときに、『一晩雛を貸してくれ』って頼まれたのよ」
あの電話のときにそんなことをふたりが話していたとは。
驚きで声も出ない雛子を尻目に、ごめん、と手を合わせながら未来が話を続ける。
「宮脇、『ちゃんと責任持ってホテルも手配する』って言ってたし、多分雛子の為に頑張るんだろうなあって思ってはいたんだけど。まさかこんな豪華な部屋の予約をしているなんて私も思ってもみなかったわよ」
「慎くんが、私の為に?」
「そ。だから私もちょっとは協力しなくちゃと思ってね」
で、これ。
と、未来が指差したのは昼間購入した可愛い下着の袋。
「ここまでやってくれた宮脇の為にも雛子。ここは可愛い下着姿で応えなさい!」
「こ、応えるって、何を!? どうやって!?」
そりゃいつかは、と思ってはいたことだけど、それが今日現実のものになるとは想像もしていなかった雛子は、動揺を隠せない。
「大丈夫だって。雛子はこの下着身につけておくだけで。あとは向こうが何とかしてくれる」