異世界に来てしまった!!
1章 異世界への扉
 「こっ…ここはどこ?」
目をさますとそこは、白一色の何もない…世界だった…
「そうか、私死んだ…きっとそうだ…だから何もないんだ。でも、いつ死んだろう。」
何故だろうか、自分が死んだかもしれないのに悲しくならないんだ…

『いえ、違いますよ…あなたは、死んでいません。』
かすかに、声が聞こえた。
「…、誰?!どこにいるの?」
私は、死んでいない?なら、一体私は、何故ここにいるの………


『ここです…ここ、あなたの目の前にいますよ。』
そう囁く小さな声が聞こえる
「目の前に?何も、見えないよ…」
私は、どうかしてしまったのだろうか?
『見えますよ…一度目を閉じて呼吸を整えてみて下さい…』
でも、今は言うことを聞くしかなかった。
「うん…、やってみる…………」
………………言われたとおりに息を整えた。

『そうです!じゃあ、目を開けて下さい…』

 そっと目を開けると、そこには大きな大きな扉と小さな手のひらサイズの女の子がいた。
「………」
『見えましたか?』
さっきまで、聞こえていた声よりはっきり聞こえる。その声は、小さな手のひらサイズの女の子の声だった…

「うん…見える…でも、ここは?」
私は、夢でも見ているのかもしれない。きっと、夢に違いないだってこんなに小さな人が現実にいるわけがない…

『ここは、異世界へ行くための扉への入り口です。』

「異世界…扉への入り口?何を言って…」
信じられるわけがない!いきなり、目の前に現れた女の子を信じるなんて…それに、ここが現実なのか夢なのかも分からないんだから…

『信じてませんね。』
「…うん。いきなり、そんなこと言われても、…」
『それは、そうですね…では、説明致しましょう。あなたが、誰で何故ここにいて、これらどうなるのかを…』

 

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