異世界に来てしまった!!
 『何故ここにいるのか?そして、あなたがこれからどうなるのかをお教えします…』
そう言って女の子は、私の方へと歩いて来た。
「…その前に、あなたは誰で何故ここにいて、そして、ここは現実なの夢なの?」
聞きたいことが次々と浮かんできた。
『では、まずはその質問からお答えします。私の名前は、イリスこの異世界への扉の管理人です。そして、ここは…いえこの世界は、現実であり夢でもある場所なのです。』
「現実でもあるし、夢でもある?どういうこと?」
『詳しく、説明致しましょう。この世界は、空間のはざまにあり、あなたが生活していた世界とは、時間の流れが異なるのです。ここであなたが体験したことや聞きたいことは、すべて事実であるのですが。しかし、先ほどにも言ったとおり、この世界とあなたの生活していた世界での時間の流れは異なりそして、この世界での1日は、あなたの生活した世界での1秒となるのです。』
「……」
何がなんだか分からなくなってきた。
「ねえ……私は、帰れるの?」
『それは、どうでしょう?』
「……」
それは、どうでしょう?なんて、もしかしたら帰れないかもしれない……帰る?私は、誰なの……家は、どこにあるの?
「私は、誰なの?」
『あなたですか、あなたの名前は八千代 彩羽…で…中学生と言う職業をしてたそうです。』
「八千代 彩羽…中学生……」
『そうです!!他に聞きたいことは、あっ……有りましたね!あなたが何故ここに来たのか……』

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