未知なる者へ
幼い頃から、他の子とは少し違うな…と思っていた。

どこが…と言われると困るくらい些細な点が。

妙に大きな音を怖がったり、

着ぐるみには絶対に近寄ろうとしなかったり、

同年代の子供が怖がるような高い所も

けろっとした顔で登ってたり。

そんな些細で細かいことも気になったのは、

初めての子育てて、不安が山のようにあったから。

けれど、その不安を誰にも相談せずにきたのは、

君がいつも笑っていたから。

周りを気にせず、

マイペースに、

自分の思いを形にしてたから。

そう…

思えばそんな幼い頃から、

君は使っていたんだね。

自分にしかない

未知の能力(ちから)を……。
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