冷たい君。


今日から夏休みだ。
得にすることもない私は部屋で寝ている。
もうすぐ昼ごはんができる頃だと思う。

ガチャっと音をたてノックもなしに
ドアを開け当たり前のように部屋へ入ってる母。
無言で私から布団を奪い取る。
未だにパジャマを来ている私に
ワンピースと麦わら帽子を放り投げた。
「着替えて散歩に行ってきなさい。
夏休みの間毎日一時間外を歩くこと。」

母は私が干からびてしまうことを
分って言ってるのだろうか。

私が普段行う運動といえば
学校の体育に学校から家までの10分間
これだけしか動いていない。
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