Le Petit Princesse
「どうしてここにいるの?」





だがフローラは男の子に答えず、もっと激しく泣き出すのだった。





「なら僕と遊ぼ!」



そうして二人は遊び始めると、すぐに友達になった。










その日の帰り、男の子はフローラを途中まで送ってくれた。




「次は迷子にならないようにね!」

「うん!あのね…私、いっつもお城の中で一人なの。…だから…明日も遊んでいい?」

「僕もだよ…遊ぼう!誰か居てくれるだけで心強いから…」


そう言ってその日は別れたのだった。




二人は毎日のように遊んでいた。









だがそれから何年かしてから、ルドルフはある事を決意したのだった。
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