Le Petit Princesse
フローラは暗闇の中に立っていた。

いや、立っていたのかもよく分からなかった。




すると突然、オルゴールのメロディーが流れた。

ーーこの曲…私知ってる!



フローラが歌い出し、気がつくと部屋に倒れこんでいた。


フローラは忘れないうちにその歌を歌い出すと、手紙の文字が浮き出ていた。




やがてその文字はキラキラと尾を引いてゆっくりと進んだ。

「あ、待って!」


フローラはそれを急いで追いかけると、その文字は玄関に出ていた。


「外に出る気だわ!」


フローラはまたその光を追いかけた。
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