君色の手紙

未練

「さくらッ!!」



パシッ




颯斗に手首を思いっきり掴まれた!



「はなして!!!はなしてよ!!!!」



私は大声で叫んで颯斗に訴えた!




なんで……、




なんで最後のところを………、




なんでよ?!!!



私が颯斗に伝えたかった言葉。


それを颯斗が先に知ってしまった。



「さくら…!こっち向けって!」


「……っ!」



“さくら”。



颯斗が確かに私の名前を呼んだ!




どうして!?



なんで!?



さっきまでは“間宮”だったくせにっ!!



なんでそんなふうに呼ぶの!!?


「俺、ずっとさくらに嫌われたと思ってたんだ!ここで告白したときからずっと!!」



「……っ。」
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