私と、総長と、幹部候補の三角関係。


『じゃぁ、これから挨拶してもらう。』

チラリ、と私の方を見た西谷先輩と目が合う。


まさか…。

『その、まさかだ。』

ニヤリっ。と効果音が付きそうな笑顔。
先輩…。その笑顔はかっこよくないです……。



やっぱりそうなんだね。
挨拶挨拶…。
思いつかない!

てゆうか、挨拶するなら先に言っときなさいよ!

無茶振り!?
アドリブで言えっていうの?


西谷先輩が私の後ろに下がると他の人も私の後ろに下がる。


やっと下を見ることができた。


何十…何百………いや、下手したら千を超えているかもしれない。


よ、よーし!やってやろうじゃない!
その無茶振り、受けて立つわ!


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