私と、総長と、幹部候補の三角関係。


『じゃぁ、頑張れよ』

コソッと耳打ちをした遼も後ろに下がる。

私はゆっくり前に進み出て、柵?に手をかける。


下を見渡す。

ちゃんと、さっきよりはっきり見えたそれは私には地獄に見えた。


なんで、いかにもソチラの職業です。と言いたげな顔をした人が緑が丘の制服を着ている。



せ、先輩…ですよねぇ…。

まあ、仕方がないか。

やってやろう!



でも、最低限の礼儀はちゃんとしなくちゃね!


私は続きの階段を降りる。
下の人は「なんだぁ!?」みたいにソワソワ。


上の人たちはニッコリとか、ふーんとか、なるほどニヤとか様々。



私より年上の人がたくさんいるのに私が上から言うなんて礼儀なってないよ!

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