Happy New Life!【完】
「どうして?どうして会えないの!?」

 それは私の積もり積もった“どうして?”が爆発した瞬間だった。 

 私の誕生日。その前の月もお互いが忙しくて会えなかった。

 誕生日には会えるから……。来月になったら会えるから……。

 そう自分に言い聞かせていたのに、突然のキャンセル。

「本当にごめん。次の日ちゃんとそっちに行くから――沙穂?」

 電話口で話さなくなってしまった私を呼ぶ声が聞こえる。

 その声色から心配していることも、申し訳ないと思っていることもわかる。

 でも感情のコントロールができない。

 暴走し始めた心の声が、そのまま口からあふれ出てしまう。

「亨は……会いたくないの?」

「そんな事言ってないだろ……落ち着い――」

「落ち着けない!」

 私は話も聞かずに、亨を責めた。

「ほかの日なら我慢できた。でも誕生日なんだよ?一年に一回しかないのに。一緒にいたいって思ってるのは私だけなの? どうして亨はいつも冷静なの?」

 どうして……どうして……

 どうして私こんなにひどいこと言ってるんだろう。亨だってきっと会いたいと思ってくれている。

 わかってるのに。最悪の言葉が私の口から出た。
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