Happy New Life!【完】
「亨は、仕事と私とどっちが大事なの?」
それを言った瞬間ハッと我に返った。
こんな理解のないセリフ自分が言う日がくるなんて思っても見なかった。
「……沙穂、お前がそれを言うのか?」
亨の声が低くなる。過去に一度もきいたことのないほど、その声には怒りが込められていた。
「あのとき俺はついて来てほしいって言った。それを断ったのはお前だろ? 最初に仕事をとったのは沙穂だ」
亨の言葉が胸にズシンと落ちた。亨の言う通りだ。
最初に仕事を選んだのは私だ。それなのに亨を責めるのは間違っている。
「あの……亨……」
「ごめん沙穂。俺、今仕事が大切な時なんだ。沙穂なら理解してくれると思ってた」
声に疲れが感じられた。
「それも俺の甘えだったのかもな。悪い。少し距離を置こう、俺たちそのほうがいい」
ギュッと心臓が音を立てた。そして息が詰まって話をしたいのに声が出ない。代わりに私の頬に涙が伝う。
泣いているのがばれたら、亨は自分を責めるかもしれない。
そう思うと、それ以上電話を続けていられなくて何も言わずに一方的に切った。
それを言った瞬間ハッと我に返った。
こんな理解のないセリフ自分が言う日がくるなんて思っても見なかった。
「……沙穂、お前がそれを言うのか?」
亨の声が低くなる。過去に一度もきいたことのないほど、その声には怒りが込められていた。
「あのとき俺はついて来てほしいって言った。それを断ったのはお前だろ? 最初に仕事をとったのは沙穂だ」
亨の言葉が胸にズシンと落ちた。亨の言う通りだ。
最初に仕事を選んだのは私だ。それなのに亨を責めるのは間違っている。
「あの……亨……」
「ごめん沙穂。俺、今仕事が大切な時なんだ。沙穂なら理解してくれると思ってた」
声に疲れが感じられた。
「それも俺の甘えだったのかもな。悪い。少し距離を置こう、俺たちそのほうがいい」
ギュッと心臓が音を立てた。そして息が詰まって話をしたいのに声が出ない。代わりに私の頬に涙が伝う。
泣いているのがばれたら、亨は自分を責めるかもしれない。
そう思うと、それ以上電話を続けていられなくて何も言わずに一方的に切った。