Happy New Life!【完】
「大平沙穂。新年を新しい名前で迎えればいい。ただし――俺のことは一生忘れないで」
そしてそのまま身を乗り出して、私の唇にチュとキスをした。
「……な、何して……」
店内にはほかの従業員もお客様もいない。
百貨店のほかの店からも死角になる場所だから見られている可能性は低い。
だけどここは私の神聖な職場なのに。
あたふたと慌てる私をおかしそうに見ていた。
「で、どのエンゲージリングがおすすめですか?」
クスクスと笑いながら聞いてくる亨に、この店でも高級ラインで売れ筋の指輪を見せた。
亨の隣に立って確認してもらう。
「きっと素敵な彼女にはこれくらいがお似合いですよ」
「自分で言うのかよ~どれどれ……あっ、え~っと」
今度は亨がしどろもどろになる番だ。
そんな亨に耳元で助け舟を出す。
「大丈夫。社員割引があるから」
「マジで助かる。でも俺への愛情は割り引かないでくれよ」
肘で私をつついてきた。
「うん……。亨、ありがとう。ちゃんと迎えに来てくれてありがとう」
見つめ合うと、お互いの頬が赤くなっていくのがわかる。
そしてそのまま身を乗り出して、私の唇にチュとキスをした。
「……な、何して……」
店内にはほかの従業員もお客様もいない。
百貨店のほかの店からも死角になる場所だから見られている可能性は低い。
だけどここは私の神聖な職場なのに。
あたふたと慌てる私をおかしそうに見ていた。
「で、どのエンゲージリングがおすすめですか?」
クスクスと笑いながら聞いてくる亨に、この店でも高級ラインで売れ筋の指輪を見せた。
亨の隣に立って確認してもらう。
「きっと素敵な彼女にはこれくらいがお似合いですよ」
「自分で言うのかよ~どれどれ……あっ、え~っと」
今度は亨がしどろもどろになる番だ。
そんな亨に耳元で助け舟を出す。
「大丈夫。社員割引があるから」
「マジで助かる。でも俺への愛情は割り引かないでくれよ」
肘で私をつついてきた。
「うん……。亨、ありがとう。ちゃんと迎えに来てくれてありがとう」
見つめ合うと、お互いの頬が赤くなっていくのがわかる。