Happy New Life!【完】
「沙穂……俺さっきのキスでちょっとやばいんだけど。なぁいつ仕事終わる?」

「な、何言ってるのまだまだだよ……でももうすぐ休憩だから」

「休憩か……そんな短い時間じゃ全然たりないんだけど」

 今にももう一度キスしそうな距離に迫る亨を押し返していると、店の入り口から「いらっしゃいませ」という声がかかった。

 ふたりでビクッとして声の方をみると、恵美ちゃんが不思議そうな顔でこっちをみていた。

「あ、じゃあ……ありがとうごさいました」

 亨は逃げるようにして、店を出ていく。

 代わりに私の横に来た恵美ちゃんがカウンターに出された指輪を見て声をあげた。

「あのお客さん、この指輪買うんですか~?相手の方幸せですね~」

「え、あ……うんそうだね」

 それが私だなんて……言えない。

「次、店長休憩行ってきてください」

「ありがとう。よろしくね」

 私は店を出るとすぐに、亨に電話をして追いかけた。

 さっき言えなかった、たくさんのごめんねと愛してるを言うために。

 そしてふたりで迎える新しい年は、私の大平沙穂としての一年目の年になるのだ。



 Happy New Year! Happy New Life!

 輝く未来は、あなたとともに。
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