みずいろハート
氷織君が私に手招きをした。私は階段を下りた。

「三星、こいつの事はミキでいいから。ミキ、いいよな」

「あ、うん!よろしく雪音」

ミキは私に手を差し出した。握手か。私は握手した。氷織君がミキの肩を叩く。

「ミキ、昨日風呂掃除忘れてたでしょ」

「あー...うん」

「今日やってよ」

「うぃっす...」


リビングは至って普通だった。ソファーにテレビ、パソコンもある。

「今日晩飯当番誰?」

ミキが腕捲りをしながら尋ねた。今から風呂掃除をするみたいだ。氷織君が冷蔵庫に貼ってある紙を見る。

「貴雨」

「貴雨かぁ...あいついつ帰ってくるかわかんねーのに...」

「...また新宿うろついてるんだろうけど」

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