みずいろハート
私は二人の会話を聞きながら貴雨って人は不良とかそういう人なのかな...と考えていた。

「そうだ、三星」

「え?何?」

「料理できる?」

料理。得意とは言わないが、人並みに作れる。お母さんが忙しくて夕飯とかは自分で作ることが多かったし。

「それなりには...」

「おー!じゃあ雪音が作ればいいじゃん!」

濡れたスポンジを振り回しながらミキが言った。床に水が飛び散る。氷織君が顔をしかめた。

「ミキ、床濡れてるから」

「やべぇっ!!」

ミキが慌てて雑巾で床を拭いた。

「それで三星、貴雨の代わりに夕飯作ってくれる?」
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