孤独女と王子様
『私、結構老けて見られがちなんですけど、高校卒業してからすぐ働き始めたせいもあるかなと思ってます。けど、年は誕生日は過ぎていて22歳です』

神戸さんは自分から年齢を話してくれた。
確かに、22歳は意外だった。

僕と同じか、もしくは少し歳上か。そんな印象。
まさか、僕より3つも下だとは思わなかった。

『やっぱり、貴方のように華やかなキャンパスライフを送った方とは世界が違いますよね…』

神戸さんは僕の戸惑いの表情をそういう風に読み取ったのか。
これは否定しておかないと。

「いえ、僕は神戸さんが少し歳上に見えたので、3つも下だとは思えなくて、少し驚いてしまいました。すみません」

高卒で書店員になったということは、入社4年目か。

『こちらこそ、変な言い方してしまってすみません。最近、本当にひがみっぽくて』

そう言うと神戸さんは梅酒のソーダ割をひと口飲んだ。
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