孤独女と王子様
その行動が、世の中の常識とかなりズレていることに、この親子は気がつかないのだろうか。
『申し遅れました、私は季乃(キノ)の父で日の出産業の社長をしております、宇梶善造(ウカジゼンゾウ)といいます』
と、名刺を差し出してきたけど、名前の字を確認しただけで、僕は受け取らなかった。
「私はこのホテルの宴会部で娘さんと同僚の成瀬川剛と申します。名刺は結構です。仕事でお話ししているわけではないですから」
『なら、尚のこと話は早いかな』
僕の登場で立ち上がっていた父親は、椅子に腰かけた。
『成瀬川さんは、成瀬川家の三男でいらっしゃいますよね』
「はい、そうです」
『うちの会社、このゴールドホテルグループの株主です』
「ええ、知っていますよ。発行株数の約25%をお持ちでいらっしゃいますよね」
『申し遅れました、私は季乃(キノ)の父で日の出産業の社長をしております、宇梶善造(ウカジゼンゾウ)といいます』
と、名刺を差し出してきたけど、名前の字を確認しただけで、僕は受け取らなかった。
「私はこのホテルの宴会部で娘さんと同僚の成瀬川剛と申します。名刺は結構です。仕事でお話ししているわけではないですから」
『なら、尚のこと話は早いかな』
僕の登場で立ち上がっていた父親は、椅子に腰かけた。
『成瀬川さんは、成瀬川家の三男でいらっしゃいますよね』
「はい、そうです」
『うちの会社、このゴールドホテルグループの株主です』
「ええ、知っていますよ。発行株数の約25%をお持ちでいらっしゃいますよね」