孤独女と王子様
『ちょっと何ボーっとしてるのよ。新郎新婦のところに行ってお祝いしてこようよ』

見ると、残りの3人は既に高砂席にいた。
私、ボーっとしていたらしい。

新郎新婦と記念写真を撮った。

新婦とは初対面。

『すごい、かわいいですね。あなたも、その服も』
「い、いや、それほどでも・・・」

褒められ慣れていない私は、受け応えにしどろもどろ。

次の順番もあるので、5人で"おめでとう"と言って席に戻る。

テーブルには食事にお酒・・・ビールは飲まず、ワインを飲んでいた。

新郎新婦がお色直しで退場という時、また剛さんが先導した。
私は拍手をして見送った。

高砂席に誰もいなくなったところでチャンスだと思い、私はお手洗いに行くため会場を出た。

お手洗いから出て"ペガサス"に戻る途中の廊下に、従業員らしき女性が、明らかに重そうな音響設備をひとりで運んでいた。

女性ひとりでは、辛い。
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