孤独女と王子様
「由依・・・気持ちが溢れすぎて、止まらないよ・・・」
『剛さん、ちゃんと言葉にして』
「何度でも言うよ。愛してる・・・愛してるよ、ずっと。由依しか、もう僕には見えない」
『私も、剛さんを愛してる気持ちが溢れて、ずっとして欲しいの。もっと・・・もっと頂戴・・・』

由依ちゃんのアパートだと声を気にしなければならないのが、ここではその必要がないのをいいことに、言葉で気持ちをぶつけ合った。

そのせいもあり、久しぶりの由依ちゃんのあのアパート以外での繋がりは、2人の体が溶けてしまうのではないかと思うくらい、今まで以上の甘い甘い時間だった。
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