孤独女と王子様
『やっぱり女性は時間がかかるね。ここは、よく啓慈と2人で来ていたんだよ。今回、こんなに大人と一緒に行けるのは、俺としても年甲斐もなくワクワクするよ』

そういうお父さんの体つきは、とても御年50歳とは思えない色黒の、胸の筋肉が盛り上がっている。

剛さんの方がむしろ負けている。

『ほら、出来たよ啓慈。これで流れるプール行こうか』
『うん。でもお姉ちゃんも一緒がいい』

そして私達3人で流れるプールに"流されて"いる。
でも啓慈くんは楽しそうだからいいかな。

私もそんなに泳ぎには自信がない。
学校の授業程度でしか泳いだことがないから。

すると、啓慈くんが前方にいた私より少し年が上くらいの女性とぶつかった。

『あ、ごめんね、ボク』

女性が謝ってきたけど、よそ見していたのは啓慈くんの方だったので、私と剛さんで女性にお詫びをした。
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