孤独女と王子様
「いえ、こっちが悪いんです、申し訳ありません」
『こら、啓慈、よそ見しちゃダメだろ』

すると、隣で流され続けて子供と一緒だったその女性は私達に、

『お父さんお母さんで一緒に叱らないであげてくださいね』
「あ、はい。すみません・・・」

その後、女性と子供はプールから上がったみたいだった。

もしかして今、私達はお父さんとお母さんで、啓慈くんがその子供に間違えられた?

まぁ、確かにほんのり私と啓慈くんは似ているかも知れない。

それはそうだ。
私達は同じ両親から生まれた子供・・・実の姉弟だ。

啓慈くんを挟んで向こう側にいた剛さんがクスクス笑っていた。

『完全に間違えられたね、僕達』
「でも、仕方ないよ」
『ねぇ、お姉ちゃん。そろそろお腹空いた』

時間はどうやらお昼を迎えたみたいだ。

一旦プールサイドに上がってお父さんのところに戻ると、お母さんが前日から用意してくれていたお弁当を広げていた。
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