孤独女と王子様
「そりゃ、会社の人には言うでしょ。来月わかば堂書店の人にも来てもらうの?披露パーティー」

来月には鍬形コンツェルン設立50周年記念と、舟さんたちと僕たちの結婚披露パーティーが一緒になったものが、ゴールドヘブンリーホテル地下の"マーキュリー"で行われる。

うちのホテルで一番大きな宴会場。

招待客は1200人ほどになる。

内訳としては鍬形コンツェルンのグループ会社の重役クラスが50人、取引先が400人。

成瀬川グループの関連企業の重役クラスが80人と取引先がやはり400人。

あとは、鍬形家の親戚筋が28名。
成瀬川家が30名。

あとは、友人関係になるけど、残りの212名の枠を舟さん、律子さん、由依ちゃんと僕でどう分けるか。

『私はそんなにいらないよ。友達少ないし』
「でも、レナっちは由依ちゃんの関係者で入りたいってさ」

ケン兄さんたちはあの場でも上司と部下の関係を貫くつもりらしい。
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