孤独女と王子様
結局、由依ちゃんからの希望は13名。
僕は50名。

あとは交遊関係の多い舟さんに譲ることにした。

『玲奈さん、パーティー嫌いじゃなかったっけ?』
「僕たちのことになれば話は別だって」

先日、忘れ物を取りに実家に行ったら、レナっちがたまたまいた。

茉莉の急な発熱で、普段なら自分の母親が保育園に行くところが外出で対応できず、姉さんに助けて貰ったらしい。

子供がいながら働くのは大変だなぁ。

大変ついでにパーティーの話をしたのが申し訳ないくらいだった。

『私、頑張れるかな』
「何が?」
『玲奈さんのように、例えば子供が生まれても、両立できるのかな?』

由依ちゃんは不安そうな顔をした。

「それはその時、一緒に考えよう。きちんと話して、より良い結論を出せばいいと僕は思うよ」

僕の言葉に、由依ちゃんの表情が緩んだ。

ところが、そんな"きちんと話す"場面はすぐに訪れることになるとは…
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