孤独女と王子様
次に、剛さんの挨拶。
立ちあがったのは私だけ。
だけど・・・
『ただ今ご紹介に預かりました成瀬川剛です。まず・・・7月に入籍した僕の妻であり、先程の舟さんと律子さんの25年前に究極の選択をして生まれた子供・・・由依と言います』
私は一礼した。
『皆さまには失礼を承知で、由依は身重なので、ここで着席させていただきます』
剛さんはマイクから口を外し、私に"座って"と促されたので、私はそれに従った。
『僕が由依に出会ったのは、"カリスマ書店員"としての彼女の姿でした。社会人として行き詰った僕の悩みを、ただのお客さんなのに親身に聞いてくれるその表情に、僕が一目惚れしたのです。もちろんその時は本人も分かっていなかった中、舟さんの娘さんだとは、知るよしもありませんでした』
剛さんもひと息つく。
『彼女が、僕を男として見てくれるまで、出会いから1年半かかりました。どうしても離れたくなくて、友達としての期間をたくさん経て、僕達は結ばれたのです』
一瞬、振り返って私を見て微笑んだ剛さん。
立ちあがったのは私だけ。
だけど・・・
『ただ今ご紹介に預かりました成瀬川剛です。まず・・・7月に入籍した僕の妻であり、先程の舟さんと律子さんの25年前に究極の選択をして生まれた子供・・・由依と言います』
私は一礼した。
『皆さまには失礼を承知で、由依は身重なので、ここで着席させていただきます』
剛さんはマイクから口を外し、私に"座って"と促されたので、私はそれに従った。
『僕が由依に出会ったのは、"カリスマ書店員"としての彼女の姿でした。社会人として行き詰った僕の悩みを、ただのお客さんなのに親身に聞いてくれるその表情に、僕が一目惚れしたのです。もちろんその時は本人も分かっていなかった中、舟さんの娘さんだとは、知るよしもありませんでした』
剛さんもひと息つく。
『彼女が、僕を男として見てくれるまで、出会いから1年半かかりました。どうしても離れたくなくて、友達としての期間をたくさん経て、僕達は結ばれたのです』
一瞬、振り返って私を見て微笑んだ剛さん。