孤独女と王子様
そんな中でも、龍成社の人達が来てくれた。

遥香、桐生さん、花村さん、そして玲奈さん。

『体は大丈夫?』

遥香が聞く。

「うん。お陰さまで大したことなくて、お酒以外は普通に暮らしているよ」
『神戸さんが産休に入ってしまったら、わかば堂書店のイベントはどうなるんだろうなぁ』

花村さんが不安そうに言う。

「うちには優秀な社員がいっぱいいますから、大丈夫ですよ」
『カリスマ書店員を超えられる人っているのかなぁ』

桐生さんまで。

「私を買いかぶらないでくださいよ」
『子供が産まれたら、またテニスしようね』
「その前に、うちに遊びに来てよ」
『お待ちしています』

剛さんも一緒になって遥香たちに言う。
そんな中、玲奈さんは明らかに別のところに目線を注いでいた。

「金澤さ~ん」
『あ、ごめん。ゆ・・・神戸さん。こういうパーティーに慣れてなくて』
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