孤独女と王子様
玲奈さんはボーっと見ている先は、多分健吾さんだろう。
だけど、今日は龍成社の社員として来ているので、同じ"成瀬川家の嫁"としての振舞いはできない。

パーティー慣れしていないって言うけど…玲奈さんは相変わらずキュートで可愛いうさぎさんだ。
誰かがガードでもしていないと、ナンパでもされてしまいそうだ。

"じゃぁね"と言ってみんなが去ると、玲奈さんの傍らに知らない男性が合流した。

あたかも、玲奈さんを本当にガードしているSPみたい。

「ねぇ、剛さん。玲奈さんと一緒にいる男の人って、誰?」
『さぁ、僕も分からないけど、予想としては、ケン兄さんがどっかから"ガードマン"を雇ったんじゃない?』
「え?そこまでして玲奈さんを守るの?」
『ケン兄さんがレナっちをどこまで溺愛しているか、由依ちゃんにはまだ想像できないところでしょ?凄いんだから、その徹底ぶりは』

宴は3時間程で終了した。

その後の経済紙でお父さんのインタビューがこのパーティーの模様とともに掲載され、そこで改めて"家族"の大切さを説いた。
< 419 / 439 >

この作品をシェア

pagetop