孤独女と王子様
2月の初旬。
剛さんの休みである火曜水曜に私も合わせて、月曜日の深夜から高速に乗ること数時間。

今、私達は、スキー場にいる。

ウェアとボードは、剛さんが用意してくれた。

『気にしないで、それ、全部姉のだから』
「何といって借りてきたの?」

"彼女"とか言われたら、突っ込まれそうじゃない?

『アハハハ。女友達って話をしたら、全部あげるって言われた。姉はもうスノボーはやらないだろうからって』
「どうして?」
『子供が2人いるとなかなかスノボーに行く気にならないって』

お姉さんには子供が2人いるのかぁ。
と、言うことは剛さんはオジさんなんだね。
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